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ほら男爵の冒険のRIOのレビュー・感想・評価

ほら男爵の冒険(1961年製作の映画)
3.8
カレル・ゼマン50歳の時の作品
あり得ないほどの夢見る力

ヴェネツィアの薔薇が月に恋をした

紅い煙が襲ってくる
血生臭いのと核戦争っぽさもあった
背景として使われる煙の流れが脅威の精神的効果☆切り取ってジャケットとかポスターにしたいくらい本当に本当にカッコいい

スラップスティックに混ぜられた色々出てくるアイテムたちの無言の主張が可愛いらしく
色は宇宙と海が多くブルーに偏っているから暗くした部屋の方が雰囲気を感じる

ワンシーンを撮るために絵コンテやデッサンを何度も描き直すカレル・ゼマン
その細やかなセンスにアニメーションと実写の境はないような感覚に持っていかれる
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