カモメ

ミッション:インポッシブル2のカモメのレビュー・感想・評価

4.1
トム様版『ミッションインポッシブル』シリーズ第2段。
当時、トム様が『ミッションインポッシブル1』をやったとき、「いくらスター・トムとはいえ、『スパイ大作戦』を自分のものにするのは、ちょっとやりすぎなんじゃないかな」とトムに対して、若干の否定的な気持ちがありました。
1を見ても、その印象は変わらず。悪くないものの私物化された『スパイ大作戦』という
気持ちは残ったままでした。
そして2。
「おいおい、まだやるのかよ?」と思いつつ、「ん? 監督はジョン・ウー?」と聞くと少し気持ちが変わります。

当時のジョン・ウー監督は香港の監督。独特のハードボイルドな世界観で、タランティーノっぽい映画好きから好かれるタイプの人気がありましたし、アメリカにも進出してた時期。ジョントラとニコケイの『フェイス・オフ』は面白かったですよね。

でも実は、当時そんなこともあまり考えず気軽な気持ちで見に行ったんだけど、それが良かったのか、すごい楽しめました。
ロン毛のトム。
ストーリーよりアクション中心。
2丁拳銃。
スローモーション。
ステゴロ。
そして白い鳩。

トムのスター性とジョンウーのエンタメ性がミックスした素晴らしい映画でした。
序盤のロッククライミングに関しては
「あれ、CGだろ? え?ホントにやってんの? 命綱はあるらしい? でもすごいな。ジャッキーみたいじゃん」とアクションスターへの階段を登り始めたトムが初々しくも、ストーリー上では、1に比べてすごい仕上がったスパイに成長してるんですよね。1ではおどおどしてましたが、2では終始ニヤニヤしています。
後にスタントジャンキーの異名を勝ち取るトムの片鱗を見ることができます。

というわけで、私は『ミッションインポッシブル』シリーズでは、この2が一番のお気に入りなんです。ヒロインもハルベリーっぽくて90年代っぽさがとてもキュートです。
終盤のトムのレザーPコート姿もカッコよ。

おすすめです。
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