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静かな映画だ。
しかし、内容は非常に重く陰鬱で現実的である。
サスペンス物とは違うドキドキを感じた。
しかし、犯罪が絡んでいるので、クライムサスペンスと言えるのかも。
アメリカ、カナダ国境近くの小さな町が舞台。
冬は川も凍りつくほどの極寒の地である。
白人女性と先住民族系女性が主人公であり、それぞれ貧困と様々な問題を抱えている。
二人は協同で不法移民の運び屋をする事に。
派手な演出は一切なく、有名俳優や私が大好きな美人女優も全く出てこない。
しかし、十分面白かった。
細かいドキドキがあるのだ。
演出の力なのだろうが、息子の行動にハラハラしたり、移送場面で何か落とし穴があるのでは、とヤキモキしたり。
最後は二人の決断に感動させられ、何となくハッピーエンドに終わるのだが・・・
実は根本的な問題は何一つ解決していないのだと、私たちはすぐに気づく。
そう考えると救いのない物語だが。最期の二人の決断は人としての尊厳を守った尊い決断であり、この経験を糧にこれからは豊かな人生を送っていくのだろう、と思いたい。
完
・・・疲れた。
慣れない真面目な感想を書いてしまった。
作品の雰囲気がそうさせたのか、美人女優がいないせいなのか。
やればできるやん。