キャッチ22と並ぶ反戦映画の傑作！70年の作品。ドナルド サザーランド、エリオット グールド、ロバート デュバル出演、監督はロバート アルトマン。
かなり面白い映画です。朝鮮戦争時の野戦病院を舞台に腕利きの外科医３人が繰り広げるハチャメチャコメディ！
上官を上官とも思はぬ言動でやりたい放題、金髪美人の将校？の逢いびきを基地内に放送し、ホットリップスと渾名してからかい、挙げ句の果ては彼女の金髪は本物かと入浴中のシャワーテント巻き上げたりと卑猥な悪戯連発！勿論台詞もブラックで下品なスラング連発！一説にはfuckと言う言葉をハリウッド映画に初めて登場させたとか…。
でこの映画、悪ふざけの合間に、戦争で傷付いた兵隊の懸命な手術シーンが敵味方関係なく頻繁に描かれます。
戦争が医療技術を進歩させる事はよく知られていますが、彼らもまた戦争で外科医としての技術を向上させて行くんです。殺すことが目的の戦争で助けるための技術を学ぶ矛盾に彼らは狂気と紙一重の悪ふざけをエスカレートさせて行くんでしょうか？そんな中、インポテンツに陥った友人の歯科医が自殺を志願、みんなでお別れパーティー…なんてエピソード。まるで最後の晩餐のようなパーティーから彼は見事に下品に復活を果たします。戦争を生と死、性と生を通して痛烈に批判している歴とした反戦映画なんですよね！
傑作！
