70年代。ベトナム戦争の影響で決定的に変わったアメリカ映画。そんな徒花的な映画と言えばコレ。あ〜、ヤンなっちゃった〜、みたいな白けた雰囲気が全編から漂う。
反戦映画としてもブラック・コメディとしても中途半端なのだが、アルトマン流群像劇の原型という意味では見応えがある作り。
主演のドナルド・サザーランドよりもエリオット・グールドの方が印象に残る映画。助演のトム・スケリット、ロバート・デュバルも地味ながら好演。OPに流れるテーマ曲『自殺の喜び』が、当時らしい厭世観を伺わせる。
政治的でも何でもなく、ノンポリで終始一貫して脳天気な作品。いや、だから悪いって意味じゃないんだけどね。😓