kazマックスグローバーレッド

妖精たちの森のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

妖精たちの森(1971年製作の映画)
3.5
ヘンリー・ジェイムズ原作『回転』の前日譚。家庭教師アンが赴任してくる前の前任家庭教師ジェセルと従者のクイントの憎愛関係。見ちゃいけない大人の○○を見てしまいそれに悪影響をうける兄妹マイルズとフローラ。

『ピアノレッスン』でも似たようなことが起きてたけど、木にスリスリするアンナ・パキンなんてまだまだ無垢なほう。
従者クイントを演じるのはマーロン・ブランド。自分が好きなマーロン・ブランドは『地獄の黙示録』のカーツ大佐と『D.N.A』のDr.モローで、人里離れた土地に住むヤベェ奴の役なんです。この『妖精の森』も、ちょっと人里離れた郊外のお屋敷に住み込む、なんか不潔そうでヤな感じのクイントのキャラが妙に似合ってます。

『回転』ではジェセルとクイントは既に亡き者として描かれているだけにこの映画での彼らの最期が気になって…、数ある「○○が怖い映画」の中ではインパクトのあるほうだった。
監督が『デス・ウィッシュ』シリーズのマイケル・ウィナーですから、なかなかの最期です。