◆あらすじ◆
ロサンゼルス市警のトーマス・ペック刑事は凶悪殺人犯のデヴリーズを逮捕したが、病院でデヴリーズは死亡してしまう。全て終わったかとペックは思っていたが、町で再び殺人事件が連鎖するかのように発生する。そんな中、ペックのもとにFBI捜査官のロイド・ギャラガーが現れ、凶悪犯の追跡を依頼する。事件の接点が見出せぬままペックは捜査を続ける中、ギャラガーには凶悪事件の真実を分っているかのような行動を見せるのだが...。
◆感想◆
人から人へと乗り移り、凶悪事件を起こす異星人の陰謀とそれを阻止すべく行動する2人の男の姿を描いた作品であり、グロテスクな芋虫のような異星人の姿がストーリー序盤に描かれており、刑事がいつ理解するのか待ちわびる展開が楽しかったです。
トーマス・ペック刑事(マイケル・ヌーリー)はロサンゼルス市警の最も優秀な人物であり、彼の前にロイド・ギャラガー(カイル・マクラクラン)が現れたところからストーリーが始まるのですが、ペックはギャラガーに対して拒絶していましたが、ギャラガーと一緒に行動するうちに親しくなっていきます。一方、ギャラガーはペックを頼りにしながらも異星人の存在について理解してもらえないものとして、ペックに話そうとしませんでした。ストーリーの見どころの一つとして、ペックがギャラガーの話を理解できるようになるまでの経緯があり、ペックのギャラガーへの不信感が信頼へと変わる展開がとても面白かったです。
ギャラガーはキャラクターとしてポーカーフェイスであまり感情を表に出さないため、何を考えているのか分からなかった。そして、食事風景や薬の飲み方など普通なら知っていると思われることも赤子のごとく覚束ない感じで行っていたのがとても印象的で、それがギャラガーの正体に関わっていて良かった。
異星人に乗っ取られた人間は何発も銃撃されてもびくともせず応戦するなどの体質的な特徴とともに好きな車や音楽があり、それを邪魔するものを殺してしまうという精神的な特徴もあって、よく考えられていたと思います。
私の中では子供の頃にテレビでよく観た映画で、カイル・マクラクランの人間離れした雰囲気が気に入っていて、好きな作品でした。
鑑賞日:2024年11月22日
鑑賞方法:CS ザ・シネマ
(録画日:2024年1月17日)