もこもも

アーティストのもこもものレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
4.1
サイレントからトーキーへと移り変わる時代の中で落ちぶれていくジョージと時代の波に乗っえスターになるパピーの恋愛を描いた作品

めっちゃ面白かった!!!
好きなシーンが多すぎる!!!
小物やセットや衣装もお洒落で、
心揺さぶる素敵な音楽ばかりで、
鏡の使い方とかカットの見せ方とか
ジャックの人生そのものを表した
サイレントの演出も素晴らしくて
引き込まれて夢中になって観てた
ジョージもパピーも魅力的やし、
ワンちゃんが賢すぎの可愛すぎ

好きなシーンがいっぱい
新聞で話題になったパピーとの出会いの
翌日にパネル越しでお互い足だけ見えて
タップダンスを踊り合う再会シーンも、
その後のジョージの楽屋で1人パピーが
ジョージのスーツに袖を通すシーンも、
1人でサイレント映画を作る決意をしたあとの
パピーと再会する階段のシーンも素敵すぎる
パピーの芯が強くて真っ直ぐで
ハツラツとした性格とホクロが好き

「悲しみは誰にでもある」

トーキー映画に挑戦して失敗した役者は
これまでのトーキー変革期を
舞台にした作品で観たことがあったけど、
サイレント俳優としてのプライドを持って、
自分で映画を作るのは初めてでかっこよかった
公開初日に1番後ろで立って
映画を観るジョージの表情が切ない...
現実とリンクした映画内のラストも
それを観て涙を溢すパピーも切なかった

仕事を失い、妻と別れ、家も物も失い、
孤独になったジョージが悲しい...
オークション会場を去る姿と、
それを見つめるパピーも切ない...
このシーンで流れる音楽が美しかった
火事のシーンはバッドエンドの予感に
胸を痛めたけど犬の大活躍したね
パピーが駆けつけるのも、
唯一守ったフィルムがパピーと
共演した作品やったのも胸が熱くなる

パピーの家に引き取られて、
ジョージとの共演を勝ち取ったところは
ハッピーエンドかなって嬉しくなったけど、
オークションの品を買い取っていたのが
パピーやったのを知ったことで
自分の情けなさを痛感して
自殺しようとしたシーンは苦しかった
『バビロン』も重なって正直あのバンは
絶対に自殺しちゃったと思ったから
助かってからのハッピーエンドが最高やった
ラストのタップシーンも楽しすぎる
もこもも

もこもも