初サイレント映画
今や映画は、CG技術を使ったものが多く、劇場もIMAXや4DXなどといった追加料金でさらに音や映像を楽しめる娯楽にまで発展してきました。
そんな時代に彗星の如く現れたサイレント映画。しかもアカデミー賞を初めとした数々の賞を受賞。
トーキー映画ではないのにこれほどの高評価を得ている訳が気になり、鑑賞に至りました。
観ている間、全く退屈さは感じませんでした。どうしても話し声とかが聞こえないと中だるみになったり間延びしてしまうのでは?と思っていましたが、そんなことは全くありません。
主役やその周囲を取り巻く人々の表情、言動、歩き方、話し方…それらが全てを物語っていました。
そして100分程度という時間配分もパーフェクトだったのかも知れません。全く飽きのこない映画でした。
サイレント映画の売れっ子俳優ジョージとトーキー映画でスターの階段をかけ昇る女優の卵ペピーが主役。
2人の世間からの評判がみるみると変わっていくのも見どころです。
とくに階段で再開するシーンでは、着々とトップ女優への道を切り開くペピーは階段を駆け上がっていくのに対し、時代の変化によって落ちぶれていくジョージは階段をとぼとぼと降りていきます。
この見せ方は非常に印象的で、2人の立場を端的に表しているなと思いました。
全体的にララランドのような感じもして楽しめました。
ワンちゃん、タップダンスのシーンはお気に入りです🥰
サイレント映画デビューにもうってつけの作品です!