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クルーレスのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

クルーレス(1995年製作の映画)
4.3
学校でただ一人、美容整形を受けていない美少女シェール(アリシア・シルヴァーストーン)は、やり手の弁護士のパパ(ダン・ヘダヤ)と二人暮らし。彼女の興味はファッション、エステ、デート、パーティ。
親友のディオンヌ(ステイシー・ダッシュ)とパパが買ってくれたジープで無免許通学する彼女の趣味は、センスの悪い誰かを変身させること。
担任の中年男ホール先生とオールドミスのガイスト先生をくっつけ、成績もアップしたシェールはご満悦。
次に二人は超ダサい転校生タイ(ブリタニー・マーフィ)をセンスアップさせ、クラスのリーダー、エルトンと結びつけようとするが、彼の意中の人はシェール本人だったため失敗。
そんな彼女を密かに愛し、心配しているのが元義兄のジョシュ(ポール・ラッド)だった。
シェールのパパとジョシュのママが再婚し、離婚したのは数年前で、もう他人のはずの彼だったが、彼女のことが気掛かりでよく遊びに来ている。
そうとも知らず彼女は、クールな転校生クリスチャンに夢中になるが、何と彼はゲイだった。
もしかしてあたしが一番クルーレス!? と悩むシェールに追い打ちをかけるように、変身させたタイが彼女に変わって人気者に。
おまけに運転免許の試験が不合格になったのをはじめ、彼女は初めて世界の本当の広さ、世間の複雑さを何も分かってなかった自分に気づく。
ガールズムービーの原点と言える青春映画。

一見ファッションしか頭にないパリピに見えるものの、素直さやイジメなどはしない優しさや本質を見極める目を持っているシェールが、様々な恋やトラブルの中で自分に足りない部分を見つけて成長していく展開が、カラフルでキュートなファッションやテンポの良いガールズトークなどで描かれていて、アリシア・シルバーストーンやポール・ラッドやブリタニー・マーフィーなどの後の若手スターのフレッシュな演技やガールズムービーのスタイルの原点が楽しいガールズムービー。
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