なちゅん

サムサッカーのなちゅんのレビュー・感想・評価

サムサッカー(2005年製作の映画)
4.2
なんか、よかったなあ。
変わりたい、なんとかしたいって、親や他人が思うよりもずっと本人が一番思っていて、それでも上手くいかないもどかしさに苦しんでいる。
何事にも集中できなかった、指しゃぶりをやめられないティーンエイジャーのジャスティンが、薬物療法やレベッカとの関係を越えて少しずつ大人になっていく。
応援したくなるし、そっと背中を押される映画でもあった。

ティルダ様演じる母親のオードリーがすごく素敵だった。1人の人間としての自分と、母親としての自分の間で葛藤しながら、もがく息子を見つめて誰よりも味方であろうとする。
ジャスティンを演じたルー・テイラー・プッチの儚げな表情や憂鬱な眼差し、そして花がほころぶような柔らかい笑顔が印象的。目隠しされる美少年の美しさたるや世界遺産級。
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