Kento

愛と死の記録のKentoのレビュー・感想・評価

愛と死の記録(1966年製作の映画)
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戦争が終わって約20年
出会った二人は恋に落ちた

幸せな二人
しかし、戦争が残した爪痕が二人を阻む

終盤の医者の台詞が心に残りました
下から見た原爆ドームの景色も印象的です

"被爆者"であると宣告される事は
生きながら魂が死ぬ様なもの、か

原爆の後遺症が身体を蝕んでゆく
戦いが終わっても原爆の被害は終わらない

その後も苦しめられてゆく人々が
いったいどれだけいる事でしょう

戦争で苦しみ、終わった後でも
差別を受ける人々

本作では直接にそれらの描写が描かれる事は
ありませんが、主人公である和江の両親の
言葉はきつかったです

ラストの展開については
おそらく当事者の方で無いと
理解出来ないのではないかと思います

しかし、考え続けなければならないなと
思います

現代にも続く問題

ちょうど観ていたニュースで
"胎内被爆者"というテーマが取り扱われて
いました

"生まれた時から被爆者"

戦争が終わって77年
まだ原子爆弾の爪痕は残っている

もう二度と被害者を生まない為に
今日も、これからも考え続けます
Kento

Kento