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白いドレスの女のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

白いドレスの女(1981年製作の映画)
1.5
No.673[ラストのダメ押しにゲンナリ] 30点

80年代の映画は世界中どこを見渡してもテレビに負けたメディアとして勝てる要素を捻り出そうと躍起になっている感じがして全く興味が持てない。大好きな東欧映画でさえそんな感じなんだからハリウッドなんて以ての外である。そんな理由で私は80年代の映画があまり好きになれず、鑑賞本数もめちゃくちゃ少ない。結局は無声映画最盛期の20年代とカラー映画最盛期の60年代(~70年代前期)の映画が一番面白いんだと思っている。

そして、再びのローレンス・カスダンである。脚本家出身の監督だっていい映画を撮れることはプレストン・スタージェスが証明済みであるのに、カスダンの映画は驚くほど心に残らない。雰囲気はあったが、決定的な美しさに欠ける映画だった。

若妻を娶った金持ち老人は結局殺される運命にあるんだろう。あと幾つこういう映画を観なきゃいけんのか。

ピエロと全員がタバコ吸い始めるシーンは良かったが残りは普通。特にラストの"悪女一人勝ち砂浜エンド"は完全なダメ押しで、その手前の"そこまでの悪女いる?"みたいなフラグから卒アルで回収で良かったのにと思ってしまう。
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