このレビューはネタバレを含みます
違和感と混乱がラスト30分のどんでん返しで腑に落ちていく。
ただ最後までどこまで幻覚なのかは疑わしい…。
あまりに残酷な現実から目を背けようとしすぎて、本当の自分が分からなくなっていく切なさ。
異常なのが自分だと気づいたときの衝撃は、邦画「クワイエットルームにようこそ」を思い出す。
正直洞窟のシーンくらいまでは無駄にグロい幻覚ばかりで、もはやホラーやん!と訳わからず離脱しそうだった。
観終わると、今自分が認識している現実が客観的にも真実なのか不安になるくらい余韻が深い。
周りから見たら異常でも、幻想の中で生きていく方が幸せなんだろうか。
認知症とかも重ねながら、人の記憶ってなんだろうと考えさせられる。