スコセッシ×ディカプリオの名コンビが仕掛ける極上ミステリー。
絶海の孤島で、ベン・キングスレーやマックス・フォン・シドーなど極上オヤジたちに囲まれ、半泣きディカプが右往左往します🏃
スコセッシのミステリー映画は初めてでしたが、(こんなこと言うの上からすぎて申し訳ないですが)絵作りの力強さが半端ないと、始まった途端に感じました。全体的に黒みがかった大海原と孤島の巨大さたるや。いきなりドーンと体当たりされた感じというか。高所恐怖症の人には相当キツいであろう臨場感MAXの断崖絶壁の足ブルなシーンは言わずもがな。映画館で観たらえらいことになってただろうな。。そして、ホラーな精神病棟も、その存在感がすごい外観もさることながら、何より″C党″といわれる病棟の錆びた螺旋階段(?)みたいなとことか異空間かと思うぐらいに引き込まれた。まさに″極上″という言葉が相応しい。
…ただ、スコセッシ作品に期待するる″何気ない会話の中で突如として降りかかる恐怖や駆け引き″がなくてちょっと消化不良。。『ディパーテッド』のジャック・ニコルソン、『レイジング・ブル』のロバート・デ・ニーロ、『グッド・フェローズ』のジョー・ペシなど、名だたる名優たちが会話中に作り出す恐怖の空気を味わうことこそスコセッシ作品の醍醐味と思います。そういう恐怖で空気をぶち壊すまではいかないとしても、ディカプなら『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でやってたぐらきのマシンガントークでぶっぱなしてほしかった。
映画そのものは極上で見応えはあるものの、スコセッシ節が足りないと感じてしまったためか後半あたりまでは退屈に感じてしまい時折睡魔がおりてきてしまった。。