Marsha

ブラス!のMarshaのレビュー・感想・評価

ブラス!(1996年製作の映画)
3.9
10年以上前のブラスバンドに思いを馳せながら鑑賞。

『ブラス!』という元気そうな邦題とは裏腹に、ストーリーは結構重ため。
本作は、実話から着想を得ているようで、実際にこのようなバンドは存在していたとのこと。

ユアン・マクレガー演じるアンディがフライヤーにも載ってるし名前も主演並みの位置に記載されているからメインなのかなと勘違いするけど、ストーリーはブラスバンドの指揮者ダニーとその息子フィルの話が主軸。

そのフィルが本当にどうしようもないやつで、観ていて共感もできないけど、そもそも炭鉱で働くことを想像するだけで鬱々とするし、そりゃ体調に支障きたすよなとも思った。

でも本当に辛い時、家族の力も必要だけど、音楽ってめっちゃ大事じゃない?
私も、ダニーみたいに音楽ないと生きていけないなぁ。特にイヤーワームがひどい人間なので朝から頭の中に音楽流れてるけど、別に嫌じゃないんだよね。

また、本作でラストに演奏したのが『威風堂々』で泣きそうになっちゃった。
懐かしすぎる、自分も演奏した。自分のパートがずっとロングトーンだからまじで息やばくて、聴いてるだけで酸欠になりそうだった。

私は中学生の時にやったきり、もう楽器は吹かなくなってしまったけど、この映画みたいに大人になってやってたらやってたでまた違う楽しみ方できたんだろうな、と思う。ビールを飲みながら演奏するのとか超楽しそう。

本作には出てこなかったけど、久しぶりにホルン吹きたいなー。
ちなみに、ユもホルン吹けるし、確か上手なんだよね。好きだ…

ストーリーは重くて基本暗いけど、ブラスバンドにかける思いだったり演奏することの楽しさ音楽の素晴らしさで割と評価高めな映画です。
Marsha

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