加藤亜季子

007/私を愛したスパイの加藤亜季子のレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
3.8
これはオシャレ度?粋な演出度?がかなり高めな作品に感じました。
多分、監督は編集しながら、満足に浸れるお気に入りポイントがいくつもあったのでは?

まずは何と言っても、冒頭のスキーシーンで崖から飛び降りるシーン。
音楽もなく静かに落ちていって、どこまで落ちるのかと思わずジッと見入ったところで007のテーマがかかり、ユニオンジャックのパラシュートが開くというスーパー粋な名シーン。かっこよすぎて「おお〜」ってなりました。

それから順番は前後しますが、ボンドの出のシーン。暖炉からパンして抱き合う2人、引いたらそこは山小屋っていうあのシチュエーションもめっちゃ良い〜って思いました。

白いボンドカーが海辺から上がってくるところも大好き。まじオシャレ過ぎない?
しかも、戦闘シーンとかアクションシーンじゃない、そういうオシャレシーンで007のテーマを流すっていうのもセンスの塊だと思いました。

ストーリーは本来のミッションを忘れそうになるくらい、ヒロインのボンドガールの存在感強め。
&敵の存在感弱め。
歯がスチールになってる側近はいかにも007のキャラクターらしかった。
ああいう役って、名のある俳優かどうかよりも見た目のインパクトとイメージに合うかどうかの方が重要だよなー、でもそうすると経験少なくてお芝居下手な人しか見つからなさそうだなー、でもセリフほとんど無いから良いのかー、なんてキャスティングについて思いを馳せていました。

あの潜水艦飲み込まれるのはまるで007は二度死ぬのロケットとそっくり同じ事態。
あと敵のアジトのスペースマウンテン的なトロッコ的な乗り物も、なんだっけ?サンダーボールだったかな?にも似たようなの出てたなーと思った。

ラストシーンのやれやれな上司2人とボンドたちのやりとりもおかしくて好きでした。
エジプトのナイトシーンも良いロケ地だったし、お金かかってるな〜


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