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くじらとりのKUBOのレビュー・感想・評価

くじらとり(2001年製作の映画)
4.0
今日はジブリパークの映画館「オリオン座」で『くじらとり』を鑑賞。

「オリオン座」は三鷹のジブリ美術館の「土星座」と雰囲気は似てるけど、スクリーンも収容人数もずっと大きい。

『くじらとり』を見始めて「あれ? この絵は見たことあるぞ」と思ったら、昔母に読んでもらった「いやいやえん」の中のお話しだった。

幼稚園の年長さんが船で「くじらとり」に行くごっこ遊びをしている。年少さんの「しげるちゃん」は入れてもらいたくて「僕も入れて〜」とお願いするが「小さいからダメ〜!」と言われて入れてもらえない。

そうこうしているうちに、子供たちのイマジネーションがアニメーションとして動き出し、幼稚園の教室は大海原に変わり、大きなくじらさんもやってきた!

このアニメーションならではの表現が好き! ごっこ遊びしている子供たちの脳内は、こんなにリアルな世界が展開してるんだなぁ。

ジブリパークでは「三鷹の森ジブリ美術館」だけで上映されているスタジオジブリ制作の短編アニメーション全10作品を順番に上映していくそうです。今まで東京でしか見られなかった作品が名古屋でも見られるようになって、名古屋のジブリファンは通うことになるのかな?

もちろん監督・脚本は宮崎駿。『くじらとり』楽しい短編アニメーションです。

*原作は1962年刊行の児童書。この当時は確かに鯨肉は国民の大事なタンパク源で、給食でも人気メニューだったわけだが、この現代で幼稚園児が捕鯨ごっこをするお話しを、そのままアニメ化するところに忖度しない宮崎駿の姿勢はなんかカッコいい。
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