白人至上主義のネオナチの道理は、根本的にピューリタン達が西洋的価値観を持ち込んで、先住民達を殺戮し収奪して建国したという史実がすっぽり抜け落ちている。
自分たちは良くて、有色人種はいけないという道理はないし、黒人に至っては、彼らの祖先が無理矢理奴隷として連れてきているのだから、その道理の前提さえ成り立たない。
それを理解するのに遅過ぎるという事はあるという結論だろうか。
同じ歴史的背景の同じ人種同士でさえ幾重にも断絶はあるのに、問題の根本を誰かのせいにせざるを得ない程、人間とは脆弱な生き物なのだろう。
社会構造に問題があるとすれば、為政者の責任だが、民主主義という不完全な制度の中では、彼らを選んだ民衆にこそ責任がある事になる。
ある白人至上主義者が刑務所で経験した間に改心したが、間に合わなかった話。
負の連鎖を断ち切る為に、それを赦す事が出来るのだろうか?