外は雨

パプリカの外は雨のレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
4.0
他者の夢の集積の混沌の中で縦横無尽に駆けていく。夢と現実の両者からの侵食と二重性。体の中にずぶりと手を入れられて、蛹の中にいたのに顕にさせられるその表層をずるりと剥ぎ取るエロス。気狂いじみているけど、過剰なほどの表現の精緻さは、どこか整然としても見え。

映画の中の映画は愛が大きくて踏み外したいほどの狂気さを超えてはいかないのだけれど、本当にその細部は凄まじいですよね。凄い。
外は雨

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