ゆめゆめ夢にうつつを抜かすな、と
難解な作品だった
人の夢に入る科学技術を悪用されて、混沌に落ちる世界のお話
夢の中のゴチャゴチャ感、支離滅裂な筋書きや情報のごった返し感が分かりやすく表現されていたと思う
現実では、冷静で知的ながらも感情を押し殺している人格
夢の中では、快活・破天荒に動き回り行動力に溢れた人格
その対比で人間の内面外面の二面性がよく現れていた
ただそのどちらの人格も、主人公を形成する上で重要な要素であり
どちらも魅力的だが、そのどっちも含めて愛してくれる人の大切さも感じた
支離滅裂なストーリーラインの中にも、ロジカルな伏線や展開もあり
そのバランス感覚が面白かった
2006年の作品だが、時代が追いついてなかった感は否めない