映画「インセプション」の様な夢と現実の区別がつかなく次第に侵食していく様はカオスで見事！前半のサスペンスの演出と流れは良く、後半にかけては雑になり力技で畳み掛けた様な展開に少し白けてしまう。昨今様々なSFやファンタジやアクション物などの映画や世界観を見てきたせいか…本作品の世界感にはさほど新鮮味が見出せずであった。
しかし公開当時に見ていたらば間違いなく評価（自分の）は上がっていたに違いない、なにせノーラン監督の「インセプション」構想10年を積み重ね完成されたとされるが、この「パプリカ」が完成の鍵となってるとノーラン監督がインビューで自ら発言している「『パプリカ』を観てヒントをもらい、完成形に至った」と！やはり時代を先取った映画であったのは間違いなく、もっと早くに見ておくべきだっただけに後悔。
