春花とおく

ロッキー4/炎の友情の春花とおくのレビュー・感想・評価

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)
4.6
最初は1、2くらい観ればと考えていたこのシリーズも、気がつけばここまできた。しかし後悔させられることは全くない。ここまで全て面白いシリーズもまあなかなかないのだろう。BTTFとか。バッドマンとか。

前作までとどこか違った印象を受ける。何故だろう、より洗練された気がする。歌の挿入や、カットの挿入の多用などがそう感じさせるのだろうか。

しかし、アポロはかっこいい。気性の荒い人間だと思えば計算されたもので、冷静沈着な面を見せる。求められた役を演じながらもハッキリした己を持ち負けを認める潔さがある。初代を観ただけでは彼の魅力の片鱗しかわからなかった。その意味でも3、4と、そして次へと観続けて良かった。

人間は変わらない

エイドリアンにロッキーは言った。しかし、少し違う。間違いなく、彼を今のようにしたのはアポロだ。初めから、最期まで。アポロが立ち塞がり、越えられ、後押ししたからこそロッキーは変わった。その意味で彼は間違っている。しかし、それもまたドラゴに立ち向かう理由に十分だが。

と、途中で書いて、ラストの演説に驚いた。どこか悔しい。

そして最後の演説で、ロッキーは彼の子に向けてメッセージを叫んでいる。これが初代ではエイドリアンに向けてだった。時が経ったことを思わせる。それは嬉しくも、寂しくある。
春花とおく

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