春花とおく

バービーの春花とおくのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「ロール(役割)」と「ドール(人形)」って、似てるね。

ジェンダーロール(男女役割)を男、女と互いに皮肉りあいながらバービー(女性)とケン(男性)が常に対立するロールとドールだけの世界を描き、そこに現実の世界を混じえることで「これは現実の問題ですよ」とひたすらメッセージ性を込めた言わば「ポリコレ映画」なのだが、それら関係なく見ていて楽しい。特に前半30分はアホでいられる。逆にそこから超加速度でややこしい話に陥る。

個人的にフェミニズムには普段よく(xで)触れるのだが、女性視点としての表象はよく出来ている(マンスプレイニングとか)。が、主人公格がバービー(女性側)であるためか、ケン(男性)のジェンダーについてはあまり(と言うよりバカ風にしか)描かれていないように感じる。最終的に「個」に集約されるのは良いものの、やはり全てを包括するのは難しいのだろう。これは、現実含めて。

ともかく一度観て、それぞれ考えてみるべきだろう。

バービーは、バービー。
ケンは、ケン。
春花とおく

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