くろゆり

愛は静けさの中にのくろゆりのレビュー・感想・評価

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)
4.5
お涙頂戴の感動モノとは対極に近い、真摯で奥深い内容。
ろう者に対する決めつけ・押し付けを強く拒絶する主人公。ろう者と聴者が感じている世界は違う。それを認めた上で「両者が本当の意味で触れ合える世界を創り出そう」というメッセージ。
で、これって聴者同士にも通じる話なわけで、相手には相手の世界があることを認めた上で、コミュニケーション取ることが大事ってことにつながるんだと気づく。
他にも「恋人と分かち合えないなら、今まで楽しんでいたもの(音楽)も楽しめなくなる」など、心の通じ合いについて色々考えさせられる素晴らしい映画だと思う。
マーリー・マトリン(本人もろう者)が史上最年少でアカデミー主演女優賞も納得。最近では「コーダ あいのうた」の母親役でしたね。
くろゆり

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