ミク

裸のランチのミクのレビュー・感想・評価

裸のランチ(1991年製作の映画)
4.5
ウィリアム・S・バロウズ!これまたすごい人物に出会ってしまった感がある。原作は未読なので是非読んでみたい。

好きな要素詰まりまくり。虫に抵抗感ないのでゴキちゃん出てきた瞬間から心奪われました。しかも話す!口元からではなく、腹部辺り?に存在してる肛門的部位が話してるヴィジュアルの気持ち悪さマックスさに痺れる。自分でも何言ってるのか分からないけど変態だという自覚はあります。

タイプライターが虫となり、それと会話する。ドラッグで幻想が現実となる。まさしくカフカ的興奮が、頭痛を催しそうな空気感の中で起こるので正直疲れるけど、その中毒性がイイ。ドラッグに溺れたからこそ見えたSF世界。クローネンバーグのレンズを通して、クリチャーの神聖さを感じて恍惚感で満たされた。

あとはジャジーでセクシーなサックスソロと映像の不釣合いさが余計に不穏を増して引き込まれる。
ミク

ミク