はっきり言って、
クズとゲスと馬鹿しか出てこない物語。
ものすごくストレスフルなんだけど、
思考を停止さえすれば
案外生きていけてしまうってのもまた、
人の世なのかも。
三浦友和のクソ親父の似合いっぷり
ほんとどういうことなんでしょ。
新井くんの鬱屈した性欲とか、
木村祐一の得体のしれない暴力性とか、
フィクションのはずなのに、透けて見えてしまうのね。
今にして思えばだけど。
別に今でも、閉鎖的な田舎にはあるあるなのかもなと。
コウタロウにしか聞こえないネズミってのも、
秘めた狂気でいい感じね。
ただ、タクシードライバーにも津山三十人殺しにもなれないあの乱射に妙に救われて、
明日があることを錯覚させてくれる。
とりあえず、生きてはいけるんだ。