あきら

松ヶ根乱射事件のあきらのレビュー・感想・評価

松ヶ根乱射事件(2006年製作の映画)
4.0
はっきり言って、
クズとゲスと馬鹿しか出てこない物語。

ものすごくストレスフルなんだけど、
思考を停止さえすれば
案外生きていけてしまうってのもまた、
人の世なのかも。


三浦友和のクソ親父の似合いっぷり
ほんとどういうことなんでしょ。

新井くんの鬱屈した性欲とか、
木村祐一の得体のしれない暴力性とか、
フィクションのはずなのに、透けて見えてしまうのね。
今にして思えばだけど。

別に今でも、閉鎖的な田舎にはあるあるなのかもなと。
コウタロウにしか聞こえないネズミってのも、
秘めた狂気でいい感じね。


ただ、タクシードライバーにも津山三十人殺しにもなれないあの乱射に妙に救われて、
明日があることを錯覚させてくれる。

とりあえず、生きてはいけるんだ。
あきら

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