まーしー

ハリー・ポッターと謎のプリンスのまーしーのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第6作。「半純血のプリンス」の本を見つけたハリーが、対立するヴォルデモート卿の秘密を探る。

冒頭からヴォルデモート卿の一味がマグル(人間)の街を破壊。前作からの流れもあり、終始、不穏な空気が漂う本作。
最大の見どころは、登場人物が敵か味方か分からず、最後まで疑念に満ち溢れている点だろう。
ダンブルドア校長の誘いにより、新たにホグワーツ魔法魔術学校にやってきたスラグホーン先生。この人物が謎めいている。
これまでハリーを目の敵にしていたスネイプ先生も、相変わらず怪しい存在。
ハリーのライバルであるドラコにも怪しげな行動が見られる。
誰かがヴォルデモート卿と通じているのだろうか——。

主役3人であるハリー、ロン、ハーマイオニーの恋愛にも注目。
特に一番マヌケ感のあったロンがモテるという驚きの展開。気の強さが目立つハーマイオニーには繊細な一面も。
作品全体にダークな雰囲気が漂う中、彼ら3人の恋愛には甘酸っぱい青春を感じることができる。

本作では驚きのラストが用意されている。
スラグホーンやスネイプ、ドラコはハリーやダンブルドアの敵なのか——。
サブタイトルにもなっている「謎のプリンス」とは一体誰なのか——。
最後までハラハラするという点で、目が離せない。
シリーズのラスト『死の秘宝』へ繋がる位置づけのため、スッキリ終わらない。それ故、逆に続編を早く鑑賞したいと思える内容だと思う。