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ハリー・ポッターと謎のプリンスのYのレビュー・感想・評価

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シリーズを最低でも10周はしているにもかかわらず、今年初めて「プリンス」の意味を知りました。
どうやらスネイプ先生の母方の苗字がプリンスだそうで、映画では省かれていたその旨は小説で詳細が描かれているそう。

今作は中学生の頃に映画館でみましたが、およそ9年越しに新しい発見が見られるのでこのシリーズはすごい。分厚い原作の中から抽出された濃厚なストーリーが映画版で味わえます。

一見地味で暗いだけのような今作ですが、物凄い伏線とラストの最終決戦に向けての種まきがされています。
3作目で狼人間化したルーピンからハリーたちを守ろうとした描写や、5作目でいじめられていた過去が明らかになり、シリーズを通して徐々に人間的な好感度が上がって行ったスネイプ先生。しかし今作のダンブルドアの件で、(実はいい人じゃん!)という一方的な観てる側の安心感を盛大に裏切ってきました。

9年前の鑑賞後「なんで……?」という感情のみに支配され(ウ〜〜〜!スネイプはやっぱり悪いやつなのか〜??)と悶絶した記憶が強烈に残っています。

でもやっぱりラストの死の秘宝まで見てからの今作のダンブルドアの最期「セブルス、頼む。」というセリフに込められた思いにもグッときます。

何度観ても深くておもしろい。
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