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おと・な・りのkamekichi313のレビュー・感想・評価

おと・な・り(2009年製作の映画)
2.5
☆普通は迷惑だと思う隣の住民の音も、何となく気に入って、ノンバーバルなコミニュケーションを楽しむ2人は余裕があるなと思う。10年後の今ならトラブルになってもおかしくないレベル。
☆加湿器の給水音、コーヒーを砕く音、ドアを閉める音、読む声と話す声、そこへの俳優の反応はやや大袈裟だけど、日常に潜む非日常なドキドキ感を楽しめる。
☆近代建築様式の古いアパート、部屋のアンティークなスタイルや外装と庭など、雰囲気があって素敵。床のきしむ音が今にも聞こえてきそうな、感覚に訴えかける撮り方は心地よい。
☆丁寧な暮らし方だからか、進行も終始スローで、なかなか無い設定なのに展開は後半までありきたりで勿体無かった。急な奇跡の連続はちょっとびっくりした。
☆橋と湖の景色は特別感があって良かった。
☆エンドロールの数年後の2人の姿が、真っ黒な背景に声だけなのは斬新で良い。思い出の歌も甘かった。
☆カメラを構える姿が格好いい。
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