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斬るのmyjstyleのレビュー・感想・評価

斬る(1962年製作の映画)
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凄腕の使い手である高倉信吾は出生に秘密を持ち数奇な運命をたどる。淡々と描かれるが20歳半ばにしてようやく会えた実の父との対面。非情にも突き放されるのは残酷。虚無的に生きる信吾が大目付に殉死し、水戸で果てるまでが後半。なんという人生。何も知らずに育ち、全国行脚した20代前半までが一番幸せだったか。演出的には水戸のだだ広い屋敷。襖を開けても開けても大広間。主人は見つからず必死に探し回らせるのは、まるで和のラビリンスのよう。
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