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トーク・トゥ・ハーのappleのレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
3.7
ベニグノの感情は決して真っ直ぐなものではなく、歪になってしまっている。彼にとっては彼女をただ眺めていた時期よりも、毎日彼女の体に触れ、語りかける事が出来る今の方がよっぽど幸せなのである。
そう考えると、彼の中で彼女の魂や意思は不在であって一方的な依存心でしかない。
なのに彼自身ピュアな人間だからか、何故かそういう不快さをあまり感じさせず不思議に感じた。
まずこの映画にはベニグノがレイプをしたというシーンはないので気持ち悪いとは言えないかな。

最後なにもしらない彼女とマルコが話すシーンでは、彼女が以前と変わらず生活できているのはベニグノのおかげなのかもしれないと感じさせる切ない。
先生が言っていた言葉が刺さる。

アリシアとリディアが車椅子で横並びで並んでるシーンの色使いがとても綺麗で、暖色基調なのがとても好み。
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