このレビューはネタバレを含みます
今月のユリイカ特集を読んでの初アルモドバル映画。
究極の愛、って書いてあるけど、
愛とされてしまうものについてとことん深く掘り下げていった話だと思った。
人間が一人で抱える自分の世界観と孤独、誰かを求める思いは本来まったく奇妙でグロくて狂っていて一方的で自分本位でフィクション的で気持ち悪いものなのだろうな。
それに対し善悪や決めつけや裁きや拒絶をせずただそのままを受け止める誰かというものが友と呼べるものなのかもしれず、でも
友でさえ本人がもし究極に絶望したらそれは止められないのだな、
かなしいものだ、と思いました。