オトマイム

トーク・トゥ・ハーのオトマイムのレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
4.4
初アルモドバルは『ボルベール』だったけれど、本作と『ジュリエッタ』を劇場鑑賞して、がっつり彼の世界に魅了されてしまった。画面から溢れる強烈な、そして冷たい色彩。芸術的で、深淵ながら陰湿ではない、独特なアルモドバル・ワールド。

主人公のペニグノの心理は、一般的に言って普通ではないからこの作品を完全には理解できない。でも孤独な彼が生涯かけて貫いた愛、それだけで胸打たれる。

今後できる限り彼の作品は劇場で観よう、そう心に決めたきっかけとなった作品。