殺人容疑で逮捕された知的障害を持つ息子を救うべく、奮闘する母親の愛の話。なんですが、ポン・ジュノらしいってことなのか、一筋縄ではいかない愛の話でした。良い映画、とは素直に言えないけど面白かった。パラサイトより好きでした。
冒頭のダンスから引き込まれて、全部観てからの最後のダンスもウーン😵と唸ってしまう。これはキム・ヘジャさんの力なんでしょう。ポン・ジュノ監督作品はパラサイトとデビュー作のほえる犬は噛まないしか観てないけど、どれもそこはかとない気持ちの悪さがあって面白い。
私はこのキム・ヘジャ扮する母親の行動や気持ちには共感できないけど、この作品で描かれているのも一つの母の愛の形なのかなと理解はできる。その是非がどうであれ。そこの辺りを、いいさじ加減の面白さと気持ち悪さで描いた良作だと思います。
後味は決して爽快ではないけれど、そして好き嫌いは分かれると思うけど、面白い映画でした。
