AsaiToshihiro

母なる証明のAsaiToshihiroのネタバレレビュー・内容・結末

母なる証明(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

作品の終盤、元々息子への溺愛ぶりで狂気を纏っていた感のある母親が、事件の真相を知ったことで決定的なある事を犯してしまい狂気そのものとなってから終結までの展開は、色んな種類の感情が揺さぶられるものだった。

子供への愛は無償の愛と言われるけど、それは真実や正しさを捻じ曲げても貫くべきものなのか。逆光の夕陽の中で「記憶を忘れるツボ」に針を刺し狂気を封じ込めてダンスに耽るエンディングは、そんな苦悩に振り回される人間の業を描いている。

2025_026
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