の・ようなもののamayadoriのネタバレレビュー・内容・結末

森田芳光のデビュー作。
効果音のシュールな使い方が特徴的な、新進気鋭ぶりが伺える凝った演出。

全体的な雰囲気は好きだが、とにかく伊藤克信演じる主人公志ん魚の滑舌が悪すぎて台詞が聞き取りづらい。
（実際にスタジオを歩き回って収録した「道中づけ」のシーンのナレーションなんて当たり前だが特に酷い）
朴訥とした喋り方は、リアルさという意味では確かに一理あるが、聞き取れないんじゃ仕方ない。

関根勤と小堺一機のコンビは最高に笑えた。
ラストに由美がスクーターで駆け付けているという展開も80s鉄板。

昭和50年代の下町、庶民の空気感を閉じ込めている。
角川映画よりも、ずっとリアルな80sを感じる。