このレビューはネタバレを含みます
南極という隔離された空間で起こる謎の生命体の襲撃。限りなく「エイリアン」に近いものを感じるが、また違った恐怖の対象として描かれているのがとても面白かった。
人と同化して襲ってくる。こうなれば密室で繰り広げられる疑心暗鬼のサスペンススリラーにもなろう。実際もちろんその展開はなぞる。
しかしそうは問屋(というか美術スタッフ)が卸しませんよというばかりに、もう何?何?というよな造形のクリーチャーたちが大暴れ。そしてそのクオリティが異様に高い。超好き。
そしてパニックであると同時にSFホラーであるわけで、しっかりと最後まで、だよねキモいよねと頷きながら観られた。
とにかく意識というか、完成度の高さに目を見張るものがあった。
犬の頭ぱっかぁ、とか人の頭から足生えてかさかさ、みたいな今じゃ王道ぽいホラースタイルの源泉的なものに触れられたのは僥幸だった。
若いカート・ラッセルたしかにクリス・プラットに見えんこともないな。