前半100点後半0点と呼ばれる意味は何となくわかった。前半の広大な範囲を焼き尽くす迫力満点の爆撃や軍用機の数々に対比した綺麗な景色が視覚を退屈させない。ドキドキするしどこか美しく爽快さすら感じた。実際に行っているという壮大さにも驚嘆。中佐のイカレ具合が面白くて見応えが凄かった。ただ後半戦はかなり文学的、哲学的な内容に比重を置いてしまっているから難解だった。純粋な恐怖を受容した愛を知る者が強いという思想に囚われたマーロン・ブランドの演技はゴッドファーザーのそれとは異質だった。神々しさと禍々しさを含んで終わらせたが前半の様な描き方をするなら最後くらいド派手にして欲しいなと落ち込んでしまった。