おぐぽん

星の王子さまのおぐぽんのレビュー・感想・評価

星の王子さま(1974年製作の映画)
3.5
「完璧な実写」と途中まで思っていたけれど、バラを人間にしたところからうーん…。
バラは表情がなく、わがままで美しいところがいいのです。
あんなエロエロな感じではないのです。

でも、不時着した砂漠で初めて王子さまと出会うシーン。
なんの違和感もなく、本当に王子さまと出会った感じ。
あんな服着てるのにコスプレ感ゼロ。
彼は本当に星の王子さまだった。

そして蛇のシーンが無駄に長く感じた。
ダンスどやっ!!を強烈に感じる作りで、王子さまも参加できたキツネのくだりとは違い、ただひとりキレッキレの素晴らしいダンスを見せつける。
それがどう見てもマイケル・ジャクソン。
と思ってたら、マイケル・ジャクソンがボブ・フォッシーをリスペクトしていたのね。

地球に来るまでの惑星、灯台を灯す人の話は個人的に重要な部分だったので入れて欲しかったな。

と、原作ファンとしては思うところは他にもあるけれど、兎にも角にも王子さまの実写に成功している点で物凄く評価できる。
あの男の子が、この作品にしか出演していないところもまた良い。
本当に可愛くて、本当の星の王子さまだった。
オアシスのシーンで、水筒からばっしゃーって水出しながらも全然飲めてない王子さまが子どもらしくて微笑ましい。

満足です。