ほ

殺し屋1のほのネタバレレビュー・内容・結末

殺し屋1(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作がバイオレンスエログロバイオレンスなので実写はどうするのか疑問だったけどがんばってた。さすがに真っ二つはゴリゴリCGで笑っちゃったけど、それ以外は忠実で感心。そして尺の都合上ヤク…マンション以外はかなりカットされている。

いちばん良いなと思ったのは垣原。中身は原作通りだけど、容姿は原作から大きく外れている。原作は黒髪スーツの中年体型だが、実写版は金髪痩身の柄物を着こなす男になっている。ここはファンからしたら賛否両論ありそうだけれど、"三池版殺し屋イチはコレなんだな"と私は納得した。性格や理念が原作と変わるならイヤだけど、容姿ならそこまで抵抗ない。それに実写版垣原は俳優さんの怪演もあって、原作とは違った魅力があった。なので良い。ついでに言うと、ミユキに殴られながらSMの真意を問うところとかケジメ舌とか寄生獣みたく口パカで拳を飲むところを実写でやってくれたのが嬉しい。カットされるかと思った。
あと垣原以外にもミユキが中国語を使っていたり、ジジイが爺さんではなかったり、細かな差異はある。だから、やっぱりこの映画は"三池版殺し屋イチ"。

総じて、キャラクター以外は原作に忠実でうまくまとめきった作品。イチと垣原の俳優さんの怪演が光る、演じてくれてありがとう。
ただ、原作を知らないと消化不良感は否めない。そして垣原に魅力を感じないと面白くないと思う。わたしは原作も垣原も大好きなので面白かったです。
ほ