まさに東映時代劇っていう感じ。右太衛門が頑張ってる。

戦国時代の九州日向、土着の隼人族と大和の豪族たちの対決。いつになくワイルドな右太衛門御大と貴公子中村錦之助による死闘と恋の物語。和製シネスコ黎明期の1本でダイナミックな構図が炸裂する。全盛期松田定次監督の仕事にハズレなし。

戦国時代の九州日向、土着の隼人族と大和の豪族たちの対決。いつになくワイルドな右太衛門御大と貴公子中村錦之助による死闘と恋の物語。和製シネスコ黎明期の1本でダイナミックな構図が炸裂する。全盛期松田定次監督の仕事にハズレなし。

あとは右太衛門御大作品常連の勝浦千浪がいい味出してて、御大演じる主人公とのツンデレ的絡みは楽しい。ヒロイン長谷川裕見子も駆け出し時代の桜町弘子も目の保養。『鳳城の花嫁』、本作と父親役が続いた三島雅夫は、松田監督の次回作『ゆうれい船』では50過ぎて少年役に挑戦するのであった。

松田監督の前作が日本初のシネマスコープ映画として映画史に残る『鳳城の花嫁』であるのは前記の通り。これの前身企画は『三人の叛乱者』というアクション時代劇で、「おもしろくない」と監督が社長出張中に見切り発車でキャンセルして『鳳城～』に。題材的にはその辺のリベンジ企画でもありそうで。

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