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マスク2の一人旅のレビュー・感想・評価

マスク2(2005年製作の映画)
3.0
ローレンス・ガターマン監督作。

別人になれる魔法のマスクを手にした一家が巻き起こす騒動を描いたファンタジーコメディ。

ジム・キャリーの大出世作となった『マスク』(94)の約10年後越しとなる続編ですが、キャストを一新しているため前作とストーリー上の繋がりは全くありません。

被った者の欲望を解き放つ魔法のマスクを手に入れたアニメ会社社員:ティムが、マスクを狙う北欧神話の悪党:ロキと攻防を繰り広げる様子を描いたもの。前作ではマスクで変身する主な対象がジム・キャリー演じる主人公でしたが、本作の主演:ジェイミー・ケネディにジム・キャリーのような卓越したコメディ演技を求めるのは少々荷が重いですから、今回は彼の代わりにペットのワンちゃん&生まれたばかりの赤ちゃんが大活躍します。

マスクで緑色の化け物に変身したワンちゃんvsマスクのパワーを持って生まれた赤ちゃんの“ちっちゃい者同士の攻防”も見所となっていて、CGで表現されたワンちゃんのデフォルメされたアニメ調の動きや、渋すぎる大人の声で“mother”や“madre(スペイン語)”と発語する赤ちゃんのシュールな姿で笑わせてくれるファンタジーコメディとなっています。

ジム・キャリーありきだった前作から趣きを変えて、(F層ウケする)ワンちゃん&赤ちゃんに精一杯頑張ってもらった感のある続編。西部劇のイーストウッド物真似や『エクソシスト』(73)のパロディシーンなど往年の映画ネタでも楽しませてくれます。
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