平田一

世界侵略:ロサンゼルス決戦の平田一のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ベースになった事件が昔あったというのはビックリですし、オリジナリティを感じさせるところもいくつかありますね。

本作はざっくり言うと“異星人襲来映画”。そこにこれまで以上と言える臨場感あるカメラワークや、神の視点を一切排したコンセプトが見どころで、ただし話はありきたりってところが困った作品です(まあ悪くはないですが)w

見どころに挙げただけにコンセプトは好みです。Xboxにありそうなアーミー系のゲームというか、男子的には超絶にどストライクなんですよ。一人称視点系のエイリアン侵略もので、主人公は軍人で、随所にミッションが待っている。こういう系はゲームが苦手なボクでも大変やりたいし、大画面の映画館で見れたら最高でしたね。しかも敵エイリアンのパワードスーツや航空機、もしもプラモにあったとしたら、マジで買って作りたい!そんぐらいに燃えるところはバンバン抑えていましたね。

ところがまあ、述べたように、その他で損をしてますね。

一応据えてるお話が流石にシンプルすぎちゃって、もうちょっと捻ることも、深めることもしてほしかった。コンセプトの熱さに対して、話は既視感バリバリって、もっとそこで励んでくれたら、オリジナリティ炸裂ですよ!確かにこれでは海兵隊員のリクルートムービーよ(苦笑)。

また敵のエイリアンが、思っていたより弱すぎる。襲来理由は不明なくせに(その理由を描かなかったところは大変好きですね)、装備と自身の耐久性が人類よりチョイ上だけ。だったらもっと脅威度合いを上げてくれよと思いました。未知の知的生命体が人類のマシンガンに撃たれて死んじゃいましたって、それならせめて見せ方に工夫をしてほしかった。いっそのこと生死不明にするとか色々あるような……

と、色々書きましたが、独自性が結構あるのに、話で損をしちゃった映画。それがこの『世界侵略:ロサンゼルス決戦』です。

ただね、思い出したときに、もっかい見たくなる。
そのパワーは否めないのが面白い作品です。

これの映像特典に、リーベスマン監督のプレゼン用短編映像の収録とかしてるかな?もししてたら見てみたい。ぜってー、面白そうじゃない!!
平田一

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