西東京

白昼の決闘の西東京のレビュー・感想・評価

白昼の決闘(1946年製作の映画)
5.0
洗練とは程遠い愛と嫉妬が暑苦しく渦巻く、テキサス演歌。
結局男のところまで登ってしまう呪われた血、その血を途絶えさせ殺し合って結実する愛。巨岩の上という文字通り2人だけの高みに倒れ、岩を登れない我々観客はその善悪を超えた愛憎を推し量ることすらできない。圧倒的。
さり気なさが全くない大味でダイナミックな撮影が登場人物の不器用なパッションを盛り上げる。全編汗ばむような感じもカラーならでは。本作に似た後の『ルビイ』はモノクロだったので、もう少しサッパリした印象だった。
あと病死寸前のリリアン・ギッシュが真っ白い顔で起き上がってくる場面、普通に怖かった。ある意味この映画を象徴する場面と言っても過言ではないと思う。
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