イチロヲ

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌のイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
似顔絵師のお姉さんに感化されたまる子が、仔馬の歌をテーマにした絵画の製作に取り組んでいく。「sing a song」をフィーチャーしている、イエローサブマリン風味のちびまる子ちゃん映画。

物語の進展に合わせて、音楽パートが挿入されていくスタイル。大瀧詠一、細野晴臣、杉真理、たま、笠置シヅ子などによる、既成曲・提供曲が採用されており、各パートを個別のアニメーターが担当。サイケデリックな映像世界が創造されている。

終局に入ると、音楽パートは後退して、ドラマの進行が主体となる。出会いと別れを題材にした王道ストーリーであり、軍馬の悲劇をうたっている童謡「めんこい仔馬」と画家のお姉さんの恋愛模様を絡めながら、まる子による惜別の詩が綴られていく。

ANIMAXにおける放映時では、リマスター処理により極彩色のアシッド空間が実現。公開時の思い出補正が強いため、最初は再鑑賞に恐怖していたのだが、ほんの杞憂に過ぎなかったようだ。
イチロヲ

イチロヲ