史上最低の映画監督として呼び声の高いエド・ウッドの長編デビュー作です。
自らも女装癖のあったエド・ウッドが、異性装と性転換をテーマとした作品で、脚本も彼自身。
ドラキュラ俳優として有名なベラ・ルゴシが、
人間を操る人形遣いの役として登場。
けたたましい雷鳴をバックに、おどろおどろしいセリフ回しでストーリー・テラーをしていますが、
そのセリフが意味不明なのが笑える。
唐突なSMシーンや、
女装癖に悩む主人公が街を徘徊するシーンがしつこく繰り返されてはいますが、テーマは結構現代的だと思える。
ツッコミどころは結構ありますが、
思っていた以上にマトモだなという印象。
監督のエド・ウッドは、
本作を通してLGBTに対する偏見をなくしたいと考えていたのではないかな。
史上最低と言われながらも、
エド・ウッドが映画ファンから愛される理由がわかるような気がします。