がちゃん

グレンとグレンダのがちゃんのレビュー・感想・評価

グレンとグレンダ(1953年製作の映画)
2.8
史上最低の映画監督として呼び声の高いエド・ウッドの長編デビュー作です。
自らも女装癖のあったエド・ウッドが、異性装と性転換をテーマとした作品で、脚本も彼自身。

ドラキュラ俳優として有名なベラ・ルゴシが、
人間を操る人形遣いの役として登場。
けたたましい雷鳴をバックに、おどろおどろしいセリフ回しでストーリー・テラーをしていますが、
そのセリフが意味不明なのが笑える。

唐突なSMシーンや、

女装癖に悩む主人公が街を徘徊するシーンがしつこく繰り返されてはいますが、テーマは結構現代的だと思える。

ツッコミどころは結構ありますが、
思っていた以上にマトモだなという印象。

監督のエド・ウッドは、
本作を通してLGBTに対する偏見をなくしたいと考えていたのではないかな。

史上最低と言われながらも、
エド・ウッドが映画ファンから愛される理由がわかるような気がします。

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