ユカートマン

マダガスカルのユカートマンのレビュー・感想・評価

マダガスカル(2005年製作の映画)
4.0
ニューヨークのセントラルパークの動物園で何不自由なく生活していた動物たちが、南極を目指すペンギンたちに刺激され、脱走を図りマダガスカルに漂流してしまう話。声優が2022年のアカデミー賞を騒がせたジェイダとクリスロックでオープニングから爆笑。

好きなラッパーのリリックで言及されていたので鑑賞。小学生の頃に「踊るの好き好き♪」というリズミカルでウザいCMが印象的で覚えていた本作品。マセガキだったのでアニメはガキ騙しという偏見が子どもの頃から自分の中にあり、ディズニーやピクサーですら通ってこなかったが、むしろ大人じゃないと分からないようなネタも散りばめられていて(麻酔銃を撃たれてサイケデリックなトリップをしてしまうシーンで爆笑w)大人も子供も楽しめる内容だった。フォッサが4人を狙う天敵として描かれていたが、それでも悪役というほどの存在感はなく、とても平和に物語が進む。百獣の王アレックスがマダガスカルに着いてサバイバル生活を始めてから自分が持つ攻撃性、他人を捕食してしまう悲しいネコ科動物の性分が目覚めてしまうというのがメインのテーマに感じた。それでもアレックスはマーティを最終的に救い、お互いを補完しながら助け合って生きていく。弱肉強食なのは自然界だけでなく資本主義社会で生きている我々も同じなので、億万長者たちはアレックスを見習ってほしい。

シマウマがニューヨークでシマウマ柄の服を着てる女性を見て振り返るシーンが可愛い。アレックスが線を引き、そっちはニュージャージー!とdisっていたが、あれはアメリカにおける埼玉いじり(ニューヨーク=東京に近いけどダサい)みたいな鉄板のネタでサウスパークで学んだので笑えた。ジュリアンがアフリカ人の英語を話してるのも芸が細かくて好きだった。寿司オチも面白い。まぁ猫だから魚好きだよな。
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