Viva!イタリアVol.2。カルロの傷心は亡き妻との事情で複雑。だがそれを癒やし娘の大切さと人を愛する素晴らしさにもう一度気づかせてくれた存在はかけがえない。笑いもしっかり押さえた良質の人間ドラマだった。
ディアーヌ・フレリ演じるカミーユの素直で優しいところにカルロ以上に惹かれていった。物語の進行は彼女の魅力に依るところ大だと思う。安易なラブ・ストーリーの甘さに流れぬ結び方もまた凄くイイ。

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説明間違ってますね。
10歳ではなく10ヶ月では？？

2008年本国公開、2015年日本一般公開作品。
3本のうち、この「ただひとりの父親」のみ鑑賞。

もうポスターデザインの通り、おまめちゃん(ソフィア)が可愛い！
そしてお父さんカルロのイケメンぷり！
イタリアってあんなイケメンが甘く口説いてくるんですか？！

と、いうところはないカルロ。
彼はおまめちゃんを出産するときに最愛の妻を亡くし、シングルファザーとして暮らしている。

言い寄ってくる友人カミーユのコメディリリーフっぷりも憎めないし、何かと心配して遊びに来てくれる同僚。育児を手伝ってくれる両親に整形外科医という安定した職業。妻が残した申し分ない高級住宅と想い出。

両親の旅行時、近所のフランス人女学生がベビーシッターを買って出てくれることになり、少しづつ彼女に惹かれていくが・・・。

負担は減るものの、時に激しく気性を荒立て、子育て自体にしっくりこないことも。
それだけシングルファザーで子供を育てるのは大変なんだろう、と思うけれど、それだけが彼の心を閉ざしているのではなかった・・・。

時折、振り返る妻がまぁ、気ぃ強いっつか怖いw
見たところ、温厚で優柔不断なカルロと元妻の性格も合わなそう・・・そこから暴かれる後半のある事実、葛藤がショックでした。

パーティーのシーンと、その後、どちらが本当かはもうわからないけれど、それはどうでもよくて、おまめちゃんがや妻が尊いからこそたまらなく乗り越え難いものとして、現在進行形で、これからも彼と寄り添い続ける「愛」だと思った。

そう思わせといて！ちゃんと先へ進もうとフランス人美女と関係を始めようとするとことかいかにもイタリア映画らしい！

思わぬ拾い物！

シングルファーザーという立場に依った物語というより、死んだ妻に対する後ろめたさとどう生きていくか、というお話に思えました。

イタリアで一般的なことなのかわかりませんが、家族だけでなく友人たち（それも出会って数回みたいな相手でも）が積極的にこどもに関わってくるのが印象深いです。
もしこれが特別に恵まれた環境でないなら、親たちが孤立しがちな日本より、ひとり親でもずっと救われやすいだろうなと。
クライマックスの状況だって、日本ならすごく叩かれそうですよね。