この作品を知らずに四半世紀生きてきたことは私の人生において痛手だと言えるくらいすごい作品だった。
ポレットもミシェルも、演技なのか?というくらい子どもの無垢さと無垢ゆえの危うさが描かれていた。
ミシェルに差し出されたリンゴを拒否するポレットのシーンとか、やられた!と思った。
最後の終わり方も素晴らしい。
キリスト教というテーマでこの映画を見るならば、人を殺してその死体の上に十字架を立てる「戦争」という行為。それを模倣するかのように、小動物を殺し、十字架を盗み、墓地をつくる子どもたち。
ミシェルが実際に罪を犯したのに対し、純粋無垢なポレットはミシェルに頼むだけで善悪を知らない。そして罪を知るのを拒むかのように、りんごを口にするのを拒む。